僕のまーくん。
第41章 綾野くんpart2
もう一度手で顔を隠してしまった俺の
頭の上から二宮くんの声が聞こえてきた。
肩には、そっと二宮くんの小さな手が
乗ってて……
N「綾野くん、僕ね……音楽室で本当の事言う
べきだったって思ってて……ゴメンね。
彼女いるよ、なんてさ」
………………。
N「意地悪言った……綾野くんがまーくんに
告白するなんてさ言うから…僕、嫌な奴……」
………………二宮くん。
いえ、いえ……
ち、ち、違いますよ……
俺は、俺は……
A「かずくん……」
太陽の神様の声も聞こえる。
側にいるから……
こんな……近くに……
N「……綾野くんが自分で言いたいって気持ち
聞いてたから……それだけは守ったよ?
……でも、目の前で聞いて……我慢出来なかった」
…………!
二宮くん……ごめんなさい!
俺は……
俺は……
俯いてた頭をガバッと起こした。
そっからは、また俺の想いを……
おふたりに伝えたくて……
今のこの想いを、どうしても
おぉ、お伝えたしたくて……
「……二宮くん、謝らないで下さい。オレ…
あなたの事もすっ、好きなんです。か、可愛い
し、相葉先輩の隣にいつもいるあなたになりたい
って……さっきも言いましたけど……」
……二宮くん。
あなたに謝らせてる事も本当に
ごめんなさいって心から思ってて……
……いつもあなたになりたいって
どんなに思ってたかも、全部本当で……
俺は……
俺は……
相葉先輩を本当に大好きだったんですけど……
なんか、今本当に心から
思ってることは……
おふたりとこんな近い距離で
接することが出来て……
やっぱり、やっぱり……
「やっぱり、他の誰かじゃ相葉先輩の隣に
いるのは違うって……あ、あなたじゃないと…
えっと……ずっと二人を見てて思った事……
なんです。
お、お似合いですッ!スゴく!」
……。
あぁ……言えた……
ちゃんと、おふたりを目の前にして
思ってる事。
ちゃんと口に出して…俺言えた。
ちょっとびっくりしたような、
二宮くんの顔がまた、やっぱり可愛くて。
N「えっとぉ……あ、ありがとう?」
困惑気味に、でも優しい優しい目で俺を
見てくれてる二宮くんの言葉に胸に
熱いものが込み上げてきた。