僕のまーくん。
第42章 綾野くんpart3学校編
おふたりの姿がそれぞれ見えた。
こっからは、遠くてちゃんと表情までは
見えなかったけど、たくさんいる人達の中で
俺は、すぐに分かった。
背の高い相葉先輩は……
やっぱり動きもダイレクトで目立ってる。
こんな、遠目からでもイケメンオーラが
キラッキラ駄々漏れていると思う。
あぁ……カッコいい……
ちょっと後ろには、二宮くん。
こんな、暑い中大丈夫……でしょうか。
華奢な二宮くんの身体。
なんだか、勝手に思っちゃってますけど……
夏の暑さとか、苦手そうですよね。
白い透き通るような、二宮くんの肌が
そう、見せてるのか。
……でも、頑張ってますね。
声を張ってるのが、こっからでも
伝わってきますよ。
凄いな……
しばらく、突っ立ったまんま
応援団の練習風景を見ていたけど……
ちょっと回りを良く見ると、俺のように
その風景をみている女子生徒も
あちこちにいた。
……みんな、誰かが目当てなんでしょうね。
相葉先輩ですか?
……フフッ
相葉先輩は駄目ですよ。
……なんたって、飛びっきり可愛い「彼女さん」
が、いるんですから。
だぁれも、そこに入り込む隙間は
一ミリ足りともないんですから。
なぁんて……
一人、頭の中で呟く。
あくまでも、俺ビジョンだから……
みんな、誰かにそれぞれ「恋」してるん
でしょうか……
まっ、でも。
朝から素敵なものが見れて幸せだ。
……そろそろ教室行きますか。
相葉先輩、お疲れ様です。
……二宮くん、先に教室で待ってますね。
お疲れ様です。