
僕のまーくん。
第42章 綾野くんpart3学校編
「よし、じゃあ始めろぉ」
ガタガタ…ガタンガタッ…ガタガタ
!?
えっ!?なに…
みんな、立って机を動かし始めた。
あわわわわわわ
ヤバい!聞いてなかったですよぉ
ど、どう、移動してんの?
……立ち上がったはいいが
聞いてなかったせいで、どう、動かして
いいか分からない俺に……
「綾野くん」
後ろから、二宮くんの呼ぶ声が聞こえた。
!?
振り返って二宮くんの方を見ると
ニッコリはにかむように笑ってる。
それから、机を横にしてる二宮くんを
見て気付いた。
あっ、
グループ組めって事か……
って……えぇぇッ!?
二宮くんとくっついて横隣になるって
事ですかぁ???
ウソでしょぉ……
ガタガタ…と二宮くんは机をセッティングしてる。
……と、その向こう側には
「おらよっと!」
松本くんが、二宮くんと向かい合わせで
机をくっ付けていた。
……その松本くんの横は女子。
……えっとぉ、名前……
何だっけ?
「綾野くん?」
ガタガタうるさい机や椅子を動かす音に
混じって、また二宮くんの呼ぶ声が
聞こえた。
突っ立ったまんまの俺は、
弾かれたように
「あっ、あっ…ごめ、はい…すぐに!」
慌てて机を持ち上げた。
うわぁっ!
もう、もう……これ、何の時間なんだぁ?
ガタンガタッ…
完全に二宮くんの机とくっ付きましたよ。
……ど、どうしよう。
着席したは、いいけど。
き、き、緊張する!!
隣には、二宮くん。
右斜めには松本くん。
それから、俺の前には……
えっとぉ、結構可愛い顔した
髪の長い女子。
……すみません。
名前……分かんなくて。
横にいる二宮くんをチラッと、
盗み見る。
机の上にちょこんと右手は頬杖ついて
左手で、耳に髪の毛を何気無くかける
仕草に……
あぁ……萌えます。
その、女子顔負けの仕草。
……やっぱり可愛い。
相葉先輩の天使の彼女さん。
……って見てる場合じゃないです!
ほぇぇもう、いきなり!
いきなり、なんかこんなんなって……
まだ、全然こ、心の準備が……
な、何にも出来てません。
……しかも、話聞いてなかったし。
これ、何の話し合いグループなんですかね?
