
僕のまーくん。
第42章 綾野くんpart3学校編
「人数、合わない所は前後で分かれろぉ」
先生がなんか、こっちに向かって言ってる?
ん?
俺の前の席の……
あっ、こっちのグループに入るんですか?
「あっ、オレもいいっすかぁ?」
軽いノリでその男子が言ってきた。
名前は……確か丸山くん、でしたよね?
「あ、はい…」
俺は、俯きながらそれだけ言って。
机をくっ付ける丸山くんを見ていた。
前後の席だけど、全然喋った事はない。
……そもそも、他の人とも話さないんだし。
「よろしくっす!」
丸山くんがここにいたみんなに向かって
爽やかな笑顔を振り撒いていた。
……俺も、こんな風に出来たらな。
二宮くん、松本くん、前の女の子……あっ、
ネーム見えた。
「石川さん」か。
も、よろしくってそれぞれ挨拶してた。
……俺はまた、出遅れました。
はぁ……
そこへ、いきなり先生の大きな声が
響いた。
「じゃあ、グループでまずコース選べぇ」
はっ?
……コース?
顔をちゃんと上げて先生の方を見たら
黒板に、カツンカツンと軽快な音を
立てながら、なんか書いていた。
(体験……実習………のコースそのいち…)
あぁ……その話し合いか!
……って、
えぇぇぇぇっ!!?!
まさか、グループって……
この方達と……って
事ですか?
はわわわわわ……
朝から、もう俺……
ちょ、ちょっと……
話し合いなんて、俺出来るんですか?
メ、メンバーが……
二宮くんとい、一緒って事ですよね?
嬉しいのか、なんなのかよく分からない
状況が……
き、緊張します。
あぁ……
