
僕のまーくん。
第8章 夏休みの思い出作り
あれから、また電車に乗って、駅前からプラプラ歩いて帰ってきた。
夕方になっても、暑い!
二人とも、汗だくになってるし。
「あー、暑いねっ!」
まーくんの部屋についていく。
「汗臭いのやだぁ」
って言って、僕は着ていたパーカーをガバッと脱ぎ捨てた。
まーくんは、パッと振り返って僕をじっーとみている。
「な、何?まーくん。」
「ちょ、ちょっとかずくん、セクシーなんですけど…………」
僕は、えっ?と思いながら
「は?……タンクトップ着てますけど……」
ってピラピラさせてみせた。
まーくんは、なんだか落ち着かない様子だし。チラチラ僕を横目で見ながら
「……やっぱ、無理」
って言って
そこに無造作に積まれていたまーくんの自分のTシャツを1枚僕に
「かずくん、これ着といて」
って渡された。
僕は訳わかんないまま、渡されたTシャツに袖を通した。
まーくんの言うセクシーって一体なんなのさ?
僕はそんなセクシーな体はしてないし。
セクシー要素なんかZE~RO~だよ
意味が分からない。
まーくんちのお洗濯もののいい匂いのするTシャツは、気持ちいいから良かったけど。
なんだかまだ動揺してるような、まーくんに
「新しいゲームどこあんの?」
って普通に聞いた。
「ゲーム?……あっ、はいはいコレ……」
まーくんが机の上にあったそのゲームをセットしてくれた。
「ね、まだなんにもやってないじゃん!」
「まーくん、二人プレイやろっ🎵」
チャラチャラん🎵
ゲームの機械音が流れる。
