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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



僕が潤くんに、ざくっとだけどあの日の
様子を話し終えたあと、綾野くんが戻ってきた。

潤くんと、チラッとアイコンタクトする僕。


……ね?


この人、見た目よりずっとずっ~と
乙女だし……
僕なんかより、全然可愛いんだよ?

フフフッ

そんな事を思いながら潤くんにそれが
伝わったかは、分からない。
でも基本、
僕の話は茶化す時もあるけど、
ちゃんと聞いてくれる潤くんだから、
きっと、分かってくれたはず。

   




……………………………………………………





体験実習のグループも、一緒だったしね。
やっぱり、何かとご縁がある人なのかな。
フフフッ


……なんか、丸山君だっけ?
変な奴も一緒になったけどさ。


僕も綾野くん同様、潤くん以外ほぼ
話さない事多いから、クラスメートの
情報が少なすぎて…


綾野君の前の席にずっといただろうに……
席替えして、早一週間。
気付きもしなかったし、ましてや
同じグループになっただけで、
あの馴れ馴れしさはちょっとねぇ……引くわ。



石川さんは、可愛らしい人だけど潤くんの事
狙ってるのが見え見え。
……お嬢さん、悪い事言わない。
このイケメンさんはね、
れっきとした美人な(笑)彼女持ちなんだよ?
今なら引き返せる。
うん。
深入りしちゃだめよ。だめ、だめ。


櫻井先輩の顔が浮かぶ。


僕に応援団の練習の時、やたら絡んできた
櫻井先輩と僕を、あんな目で見てきた潤くん。


……あれは、やきもち、嫉妬の感情が
駄々漏れだった。


あっ、それも潤くんに聞くんだったっけ。
色々あって忘れてたけど。
すんなり、答えてくれるかは
分からないけどさ。


潤くんでも、もしやきもち妬くなら、
僕と櫻井先輩はなぁ~んにもない!
ってアピールしとかなきゃ。


……まぁ、全く何にもない関係じゃないから
潤くんもしかしたら。
付き合う前の、僕と櫻井先輩の出来事……
気にしちゃってるかも
知れないよね。


あれは、もう先輩と僕の中では完全に
浄化された出来事だけど……

潤くんは、もしかしたら
過っちゃうのかな……

……………………


だとしたら、やっぱり潤くん本人に
確認して何にもないって言っとかなきゃなぁ


ごめんね。
潤くん。





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