
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
J「ニノ!そういうのが可愛いんだよ!あぁ……
相葉先輩も大変だなぁ」
むぅ。
N「何が?」
口を尖らせて更に潤くんを睨む。
J「異常に過保護ぶり発揮する、相葉先輩の気持ち
分からなくもねぇよな。お前、危なっかしいん
だよ!その周りに駄々漏れる可愛さがよぉっ!」
…………
N「はあぁっ?」
何だよ、なんだよぉ
潤くんめぇ。
こと更睨んだけど、潤くんは気にもしないで
続けた。
J「ニノっ!再度忠告しとくぞ?……お前、また
可愛くなってる。いや……んー正直、色気さえも
たまに漏れてる」
N「はあぁっ?」
潤くんは真面目な顔してるし。
何なのよ?
J「だから、周りよく気をつけとけよ?自分の
身は自分でちゃんと守れるようにな?」
N「……なんだよ、それ……僕だって、」
言いかけた所で潤くんがまた僕の言葉を
遮った。
J「ニノ、犯人はまだこの校内のどっかに
いるんだぞ?」
N「!?」
J「だから、気をつけとけよ?なっ?」
いつになく、真剣モードの目力の強い潤くんに。
僕も、つい黙っちゃった。
「犯人」
潤くんが指す、この言葉は正に。
紙切れの嫌がらせ、あと保健室の怪の事でしょ?
N「……分かってるよ」
返した返事は、ちょっと小さくて。
J「ニノ!よく聞け?」
肩にいきなり、手をボムッと置いてきた潤くんの
熱すぎる目力が又、僕を近い距離で見つめた。
N「……な、なに」
J「相葉先輩とオレがいる時は守れる。だけど……
一人で行動する時は特に周りに注意しとけ?」
……余りにも真剣な潤くんの勢いに、コクンと
首をそのまま縦に振るしかなかった。
