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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



玉子焼きを箸に挟んだまんま、潤くんの
真剣な表情から目が離せなくなっていた。


N「僕…」


何か言いかけたけど、すぐにまた潤くんが
遮った。


J「いいか?このクラスにもいるかも知れない。
 それか、全然全く知らない奴か……でもよ、
 机の中とか鞄に入ってるくらいだから、
 多分同じクラスの奴の可能性が、高いよな?」


N「……うん」


潤くんの心配は伝わってくる。
だからこそ、ちゃんと大丈夫だって言いたい。
……でも、やっぱり気持ち悪いよ。
近くにそんな訳分からない奴がいるのはさ。


玉子焼きにパクつきながら、僕は黙りこんだ。


そんな僕に潤くんは、


J「ニノは自分があんまり良く分かってないだろ?」


なんて事を聞かれて……


N「は?どういう意味?」


潤くんの言いたい事が分からずそのまま聞き返した。
おにぎりを手に取ってかぶり付きながら
潤くんが言った。


J「相葉先輩が本っ当に心配するのが分かる」


N「なによ、それ?」


J「無自覚だから、達悪りぃんだよ」


N「……それ、僕のこと馬鹿にしてる?」


J「ちげぇよ。お前が本っ当に!…………」


潤くんが、そこまで言って溜めてる。
んもうっ、なによ?




J「……メチャクチャ可愛い~から、相葉先輩も
 気が気じゃねぇんだよ。」


N「……はいっ?」


それは、本当に真剣に発言してるの?
……怖いんだけど


J「そんな引いたような目で見んな!」


潤くんが僕のお弁当から、唐揚げを一個、
箸でグサリと刺して素早い動作で自分の口に
パクりと入れるのをジト目で見ていた。


N「あぁ、もう!勝手に……僕の!」


J「お前がマジに引いてるからだよ!」


N「だって本気で言ってるみたいだし、怖いからぁ」


そう言って口をツンと尖らせて潤くんを見た。


J「いや、だからマジだし」


って、普通に言ってる潤くん。
もう、何なの!?

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