
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
屋上の階段を潤くんと二人で登って行く。
タンタンタンタンっ
ガチャリ……キィッ
扉を潤くんが開けて屋上に着いた僕ら。
見渡すとそこには誰もいない。
J「おいっ、ニノ先輩いねぇぞ」
先頭を行ってた潤くんがそう言って僕を
振り返った。
その時、どこからか
「かずくん~松潤~お~いココ!ココ!」
小声の遠慮がちなまーくんの声がして
そっちを二人同時に振り返った。
向こう側の壁から少しだけ顔を出して
小さく手招きしてるまーくんが見えた。
あっ!まーくん♡
僕も思わず手を振り返した。
J「何やってんだ?」
潤くんが普通のボリュームで話すと
向こう側のまーくんが、シーッてしてるし。
何なの?
なんかあんの?
おまけに、ちょっとしゃがめと言わんばかりに
後ろからひょっこり顔を出した櫻井先輩が
まーくんの後ろに重なって、手で上下ふりふり
合図をしている。
えっ?
何なの?
J「翔……可愛いなぁ、もうっ♡」
潤くんが、そんな恥ずかしげもなく
ノロケながら、進む姿に僕も苦笑い
しながら、ソロソロとついて行って
、まーくん達の所まで辿り着いた。
N「まーくん♡会いたかった♡」
A「ん~かずくん♡ぼくもだよぉ」
まーくんが隣に手を引っ張ってくれて
そのまましゃがんだ僕に
S「おいっ!バカップル君達、静かにしなさい」
櫻井先輩が僕の頭をコツンと上から
小突いた。
N「いって」
A「あっ!しょおちゃん!僕のかずくんに
なんて事すんのぉ」
よしよしとまーくんに頭を撫で撫でしてもらう。
それを見ていた櫻井先輩、
S「はぁん、お前らにはついてけねぇっ」
なんて小声でぼやいていた。
だって、まーくん甘いんだもんっ♡
でもその時、後ろから櫻井先輩が羽交い締めに
されてる姿を僕は目の前で見た。
S「うわぁ」
J「翔♡オレも会いたかった♡」
フフフッ
N「……ねぇ先輩、人の事言えませんからね」
櫻井先輩を見上げながらニヤニヤして
言い返してやった。
潤くん、やっぱり櫻井先輩にいっつも
こんなんなんだなって、勝手に思っちゃった。
そしたら、隣のまーくんが
A「ねぇ、僕らよりあま甘じゃない?クフフッ」
って同じようにニヤニヤしていた。
櫻井先輩顔真っ赤だし。フフッ
