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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



N「なんで大ちゃん先輩、猫なんかといるの?」


J「マジか」


A「いや……大ちゃんの様子が朝からおかしいな
 って。しょおちゃんとね言ってたの」


S「智君が、僕らに何にも言わずに休み時間の
 度にどっか消えるからよ」


A「あと、つけたの」


N「……猫、拾ったのかなぁ」


J「翔達にも言わないんなら、誰にもばれたく
 ないって事か?」


A「う~ん、分かんない。大ちゃん考えてる
 事いまいち分かんないとこ、あるもんねぇ」


N「声かけちゃ、ダメなの?」


A「うーん……」


大ちゃん先輩を隠れて四人で様子を
見ながら誰も声をかけようと、しなかった。



……だって。
なんだか。


この離れた距離でも判るくらい
大ちゃん先輩は猫に、メロメロになってる感じ。
ふにゃふにゃな、笑顔が凄く可愛く見える。


あんまり、知らないけど大ちゃん先輩はやっぱり
どこか、掴み所がない気がする。

でも……まーくんと、放つオーラはなんだか
似てて。
ふわふわした感じとか、ちょっと天然な感じ
だとか。


あーやって、猫と無邪気に戯れてる姿も。
見ていて癒される。
フフフッ


J「大野先輩、あれどうすんだろな?」


ちょっと上から潤くんの声がした。

僕はまーくんと下からしゃがんで、隣同士
見ていたけど、潤くんはまだ櫻井先輩の
背中にべったりくっついていた。


S「智君ち……飼えないんだよ、アパートだし
 きっとペット禁止のはずだよ?」


こそこそと、四人で話ながら大ちゃん先輩を
見守っていた。


A「あっ、そっかぁ。大ちゃん……あぁ……」


まーくんは、根っからの動物好きだから、
この手の話にも昔から弱い。


N「……」


その時、向こう側から誰か人影が見えた。



えっ!?だ、誰?
……誰かいたの?


ちょっと離れた所から、その人は
大ちゃん先輩の方に向かって歩いてるのが
分かって、急にドキドキしてきた。


大ちゃん先輩!

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