
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
しばらく、四人みんなして息を潜めて
しゃがんでいた。
……大ちゃん先輩のほう。
なんだか、まだ見ちゃいけない気がして。
僕らは、それからもう少し同じ態勢のまんま。
僕はまーくんに、肩を抱かれ……
潤くんは櫻井先輩の肩を抱いていた。
これはこれで……
なんだか、嬉しい状況なんだけど。
それにしても、潤くん!
まーくんに、余計な事言うからぁっ
A「ご、ゴメン!」
小声で謝るまーくんに、
潤くんが
J「相葉先輩……驚き方、半端ないっす……ハハッ」
なんて呑気に笑っている。
違うでしょぉぅ
もうっ
A 「かずくん……マジで!?あいつに何もされて
ないっ!?」
肩を抱いていない方の手でペタペタと
顔を触られて……顔を覗きこまれて
まーくんと目と目が合う。
うぅっ……
だからぁ、潤くん達も隣にいるし。
まーくん待って。
全力で心配されながら、僕はまーくんの
過保護なペースに振り回される。
J「クックック……」
潤くんが隣で堪えきれず笑ってしまってるし。
櫻井先輩も、
S「相葉君、とりあえず落ち着け!それより
あっち、気付かれなかったみたいだな?」
なんて、苦笑いしながら言っていた。
N「まーくん、何もないから安心して」
まーくんが僕の顔をペタペタ触ってる手を
ぎゅっと握って外す。
A「だって!松潤が言ったじゃん。もう、
覚えたから!あいつの顔と名前。丸山?
……大ちゃんとどんな知り合いなのか
後から聞いてみる!」
なんて言うから、
N「まーくん、それじゃ大ちゃん先輩にここで
隠れて見てたのバレるじゃん!だめだよぉ」
ってたしなめた。
S「潤が言うのが本当なら、注意しといた方が
いいぜ?相葉君、後から智君にそれとなく
猫の事は、聞いてみよ?
それから、そいつとの関係もさっ!」
櫻井先輩がまーくんにそう言って
まーくんも、「うんうん」と頷いて
納得してた。
A「僕のかずくんに……くそっ!松潤あとから
ちゃんと教えて!」
……。
まだ、納得したわけじゃないのね、まーくん。
その時
キーンコーンカーンコーン
昼休みを告げるチャイムが急に響いた。
