
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
四人で顔を見合せ……
もう一度、そぉっと大ちゃん先輩のいる方を
見たら、猫に向かってバイバイしてる
大ちゃん先輩の姿だけが見えた。
……あれ?
丸山君は、いない?
J「あれ?あいつ……消えた?あんっ?」
潤くんも言いながらポカーンと口を
開けてた。
A「あっちから降りたんじゃない?二ヵ所
あるから、出入り口。」
まーくんがそう言って反対側を指差した。
N「そうなんだ。知らなかった」
よく見ていたら大ちゃん先輩も、向こう側に
歩いて行く姿が見えた。
……と思ってたら、一度また猫が入ってる
段ボールの箱の方を心配そうに、振り返って
見てる大ちゃん先輩の様子も見えた。
優しいんだね。
やっぱり、先輩。
N「でもあれどうすんだろ……先輩」
A「ねぇ!僕もちょっと触りに行っていい?」
まーくんが、目をキラキラさせてる。
動物、本当に好きだもんねぇ。
まーくん。
S「おいっ!相葉君もう行くぞ」
A「先、行ってて!」
そんなまーくんに、櫻井先輩と潤君は
肩をすぼめて……
J「ニノ、オレ達もう行っとくぞ?先輩と
降りてこいよ?」
って潤くんもバーイって後ろ向きに手を
ひらひら降りながら櫻井先輩と歩いて
行ってしまった。
A「かずくん!ねぇ、来て来て!この子
超、美人さんだよぉ」
……まーくんのテンションが一気にMAXに
上がってる。
猫、相手に……
むぅ。
なんだか、ちょっと面白くない。
まーくんに、こんな顔させてるのが。
……猫だけど。
だって抱き上げて、すりすりしちゃってる
まーくん。
……いいけどね。
僕にも、いっぱいしてくれるからね。
A「かずくん、かずくん!触ってみな?」
その子をふいに、渡されそうになったけど、
僕は
N「ううん、僕はいい」
って受け取らなかった。
……だって、僕さ。
猫より犬のがどっちかっていったら好きだもんね。
むしろ、猫ちゃんはちょっと……
苦手かも。
なんて態度に出したらまーくんに、
A「こ~んな可愛いのにぃ!ほらぁ」
って、すごい笑顔を向けられた僕。
……いやいや、あなたの方が百万倍可愛いです。
なんて思ったりして。
にゃあにゃあ、小さく鳴いてる子猫を
もう一度まーくんは軽くぎゅっとして
バイバイしてた。
