
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
J「オレらで、姫をウザい奴から守ってあげ
ようぜぃ!」
はっ?
姫?
そう思ったと同時に潤くんが体をこっちに
傾けて長い腕伸ばして、髪の毛わしゃわしゃ
してきた。
J「なぁ、お前の事だよ!この、このぉ」
んもうっ!!
潤くんっ!
N「や~めぇてぇ」
潤くんにぐちゃぐちゃにされながら
僕も、潤くんの脇腹に手を突っ込み
思いっきりくすぐった。
J「ぐわぁっ!やめろぉバカ!ハハハッハッ」
ここが弱いの知ってんだから!
バカ潤くんめ!
そんなこんなで、ぎゃあぎゃあ、ワァワァ
騒がしい僕らを
綾野くんはニコニコ優しい顔をして
見てたみたい。
見れなかったけどさ。
キーンコーンカーンコーン
N「このやろっ!離れろ、あほ潤っ」
力じゃ潤くんに敵わないけど、
思いっきり首筋に手を突っ込んで
ぐりぐりくすぐったら
溜まらず潤くんは、身をよじって
「うわぁ」なんてデカイ声上げながら
離れた。
はぁはぁ……も、疲れた。
バカ潤め。
「先生来ましたよ」
綾野くんの言葉で体制を整えた僕ら。
隣の潤くんに向かってあっかんべーって
してやった。
J 「クッ!ガキ!」
は?
N「どっちが!」
小声でまだ、離れても応戦中。
J「もう守ってやんねぇぞ」
N「頼んでませんから」
J「お前の彼氏に頼まれてんだよっ!」
N「はっ!?ちょ、潤くんしぃっ!」
J「ハハハハッッ」
声を押し殺して笑ってる潤くんを睨んだ。
んもうっ、誰が聞いてるかわからない
んだから。
止めてよね。
もう一度ノートを盾にしながら、潤くんに
向かってあっかんべーをしてやった。
