
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
S「もう、そろそろ行かなきゃヤバくね?時間」
櫻井先輩が腕時計を見ながらそう言って。
潤くんが、
J「ニノ行くぞぉ」
って言うから、僕も「あ、うん」って
降りる体勢をとった。
O 「相葉ちゃん、みいちゃんそこに置いてて?」
A 「あ、うん」
まーくんがそっと箱の中に戻した。
O「まる、後からくるから」
A「大丈夫かなぁ。」
まーくんは心配そうな顔してるけど
一同、応援団の練習の時間が迫ってきてる
為、ぞろぞろと屋上を後にした。
O「じゃあ、みいちゃん、おいら行ってくるね?」
校庭に五人、ジャージに着替えてから向かった。
団長が大声で「集合~!」と声を掛けていた。
本番まで一ヶ月もない。
最初、遅れてた僕も、やっと
フォーメーションや型のパターンを
いくつも覚えてみんなについていける
ようになってきた。
暑い日差しがまだ照りつける中、
大声張り上げて頑張っていた。
仕上がりはまだ半分くらい?
団長はまだまだ納得いかないらしく、
気合いが入るゲキを、飛ばす。
「フレーフレーあぁかぁ~ぐ~みぃ~」
団長の声に負けないくらい、みんなも
ガチで声を出して応えた。
「フレッ!フレッ!あかっぐみぃー」
……はぁはぁ
も、疲れたぁ
練習が終わる頃は、みんな汗一杯かいてて
それぞれがそれぞれに一生懸命やってて……
疲れるけど、まーくんも一緒にいるし。
先輩達と、だんだん揃ってくると
一体感が生まれる気がしてちょっと気持ちいい
って思えるまでなった。
A「かずくん、僕部活だからぁ先行くね!
帰る?」
N「ううん、行く」
A「クフフ、疲れたんじゃない?無理しちゃ
また体調崩しちゃうよ?今日はもう先帰りな?」
N「……うーん、分かった。まーくん、じゃあ
頑張ってね!」
まーくん、見たい気持ちは勿論あった。
でも、なんか身体がだるい。
A「あっ、大ちゃん!かずくんと一緒に
帰ってくれる?」
O「ん?あ~、おぅ」
着替え終わった大ちゃん先輩が振り返って
ニッコリ笑ってた。
N「頑張って!バイバイ~」
A「んっ!またね。気を付けて帰るんだよ?
大ちゃん、またね~かずくん、よろしく!」
急ぎ足でまーくんは行っちゃった。
