テキストサイズ

僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



O「……ふぅん、やっぱそっかぁ」


先輩が呟くように、そう言うのが聞こえて
僕は大ちゃん先輩に謝った。


N「あの、先輩ごめんなさい。あの日先輩
 誘わなくて……その、何て言うか……僕らと
 潤くんと櫻井先輩と……」


ちょっと言いずらくて間を一瞬開けた時
大ちゃん先輩が言った。

 
O「デートだったんでしょ?フフフッ」

 
N「あっ、やっぱ聞いてましたか?」


O「ううん、翔君の相手が松潤だったってのは、
 今ハッキリ聞いた。ふぅん、そっかぁ、
 やっぱ、そっかぁ……」


……。


大ちゃん先輩は、やっぱまだハッキリ知らなかった
んだ。

僕が暴露したみたいになっちゃったけど……
大丈夫だよね?
だって、屋上であれだけ潤くん、櫻井先輩に
イチャついてたんだから……
誰がどうみてもカップルだし。
もし、知らない大ちゃん先輩でも「アレ」
見たら、分かるよね?

 
なんか、ゴニョゴニョと隣で言ってる先輩に


N「先輩は、僕ら男同士……って事何にも
 思わないんですか?」


思い切って聞いてみた。
……だって、こんなの聞ける人、他はいないし。
大ちゃん先輩は、不思議なオーラを放ってる
から、何考えてるか良く分からないから……
近くにいる人間が、こんなんでも大丈夫なのかな
ってさ。

ちょっと気になってさ。
そしたら、大ちゃん先輩こう言った。


O「んぁ?んにゃ、ぜ~んぜん。みんな
 まとめてお似合いだしなぁ~」


って。
ちょっとふにゃふにゃ笑いながら
石ころを蹴っ飛ばしながら
歩いてる大ちゃん先輩。



N「ははっ……お似合い…か。良かった!
 大ちゃん先輩がそう言ってくれて、
 僕嬉しいです。まーくんの友達だから。
 潤くんの事も…僕の大事な友達だから…」


大ちゃん先輩を見るといつもの優しい
目で、僕を見てくれてた。

まーくんが優しいからこんな優しい人が
寄ってくるんだろうね。


N「大ちゃん先輩も教えて下さいね?大事な人
 出来たら」


そう言って僕もニッコリ笑って大ちゃん先輩を
見た。


O「んぁ?あぁ……そだなぁ~そんな日が
 くればなぁ」


ってまた、呑気に返してくれた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ