
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
慣れないダッシュは……はぁ、はぁ
こ、堪えるぅ!!
まーくんちに急いで向かう僕。
だって、だってさ。
本当に心配で、心配で……
まーくんお昼前に話した時は、全然具合悪そうに
は見えなかったもん。
……でも、僕ちゃんと見てた?
あの時はさ、まーくんを避けるように
僕……大好きなのに。
まーくんに本当はぎゅうってして欲しかった
のに。
ちゃんとまーくんに向き合わなかった。
まーくんは話そうとしてくれてたのに。
「気をつけて」
の意味が分かった今。
まーくんにちゃんと会って謝りたくて。
それから、それからまーくんの事が心配で…
今は、大丈夫なのかどうか……
うっ……ヤバい。
こんな所で思わず、泣きそうな気持ちに
襲われてしまう。
ダメだ!
今は、まーくんちまでとにかく急ぐんだ。
ガクガクしちゃう、なまった足をトントン叩き
ながら大通りをまたダッシュで走り出す。
まーくん…
頼むから無事でいますように。
……はぁ、はぁ、
……着いた。
まーくん、いるかな?
ライン、入れたら良かったかな?
……。
ポケットからスマホを取り出してまーくんの
所を開いたけれど…
何にも入ってないし。
どうしよう。
いや、もうとりあえず押しちゃえ!
ピンポーン♪
まーくんちの呼び鈴を押して、玄関の扉に
立って返事を待つ。
……。
いない?
……ってか、まーくん倒れてたりなんか
しないよね!?
何秒たっても出てこないまーくんに…
倒れてるまーくんの姿が頭に一瞬浮かんで。
「まーくん!いるぅ!?」
居ても立ってもいられなくなった僕は
まーくんちの玄関の扉に手をかけて。
入ろうとしたけど…
ガチャガチャ…
ん?留守……?
かな。
昔からまーくんちには僕1人でも上がって
待ってたりするのが、全然普通で。
鍵がかかってるのに、入れない事はあんまり
なくて……
その状況に益々、胸がドキドキしてきた。
本当に倒れてたりしないよね?
「まーくん!まーくん?いる!?」
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
呼び鈴だけ響いているのか分かる。
やっぱり留守なの?
スマホを取り出してまーくんに電話をかけてみた。
手が震えちゃう……
お願い!
まーくん出てよ!
