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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



あんっ!んもぅっ……出ない…

まーくん!?
本当にどうしちゃったんだよ……

妙な胸騒ぎがしてきて。
胸がぎゅうっと締め付けられる感覚を覚えながら
僕は、まーくんちの呼び鈴をもう一度鳴らした。

 
ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪


「まーくん!おいっ!まーくんいるっ!?」


………………。


やっぱり倒れてるんじゃ!!?


どうしよう。
昼間のまーくんが、僕に一生懸命話す姿がまた
蘇ってきて、泣きそうになった。
このまま、まーくんと会えなくなっちゃったら……
僕は、僕は……


一生、後悔するんだ。


まーくん……


まーくんちの玄関の扉に背中を向けて、そのまま
足が力が抜けちゃって、ズルズルとその場に
しゃがみこんでしまった。

自分の膝に顔を埋めながら、込み上げてくる
どうしようもない不安を、そのまま抱え込む
ように両手でぎゅっと自分の体を包んだ。


まーくん……


大丈夫?


怖いよ……僕。


どこにいるの?
どうしてる?
今どんな状況なんだよ……


家にもいるか、いないか分からないし、
電話もでないし……
具合悪くて早退しちゃってるのに……
こんなにも、まーくんと連絡取れなくなっちゃう
状況が怖いなんて……



やだ……



まーくん、やだよ。


出てきてよ。


「かずくん大丈夫だよ」


って。


昔から変わらないその僕の大好きな笑顔で
言ってよ。


お願い、まーくん。


無事でいてよ……



体をぎゅっと、自分で抱きながら
頭の中で強く強く想った。


まーくん……






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