
僕のまーくん。
第44章 体育祭前日に……
「も、行こっ!」
吉高さんと石川さんは、キッと一瞬僕と
潤くん、先輩に睨みを利かせてくるっと
振り返ってスタスタ歩いて行ってしまった。
N「フフフッ……」
目の前まで来た二人を見て笑った。
潤くんと先輩も、
「ばぁか」って向こう側へ歩いて行く
二人の後ろ側に向かって、ベェなんて
舌を出してる始末。
本当にこんな、二人にかかったら怖いものなんか
全くなさそうで。
頼もしいや。
N「ありがと。」
お礼の一言を二人に言えば
J「やっぱ、バカは死ななきゃ治らないかもなぁ」
S「ニノは、そんまんまいりゃいいんだよ」
なぁんて、イケメン二人の言葉の僕を思って
くれる優しい言葉に救われた気がした。
誰かに助けて欲しかった訳じゃなかったけどさ。
やっぱり、こうやってスッと入ってもらって
うざい女子達を黙らせてくれた二人に
感謝……ってね。
J「吉高も、よっぽど相葉先輩が好きだった
んだろうけどよ。マジで性格がブスだわぁ
先輩には、まっ、愛しのニノちゃんしか
見えてねぇかんな!もう、関わってこねぇ
かもしれないけどよ。また、なんかあれば
今度は、相葉先輩が黙ってねぇかもな。
ハハハ」
笑ってる潤くんの横で櫻井先輩が
S「雅紀ちゃんはさ、ニノちゃんの事に
なると、マジ人変わるかんねっ!
普段見れねぇ、相葉雅紀が出るかんねぇ
そんだけ、ニノが大事で愛されてる
って事だよなぁ?
あ~ご馳走さま♪♪」
ニヤニヤしながら先輩が、僕の頭を
ワシャワシャした。
潤くんと一緒……
それ、いつも潤くんにされるし。
あなた達も、だんだん似てきたでしょ?
なんて、心の中で思いながら上目遣いで
先輩を見て
N「あ~まーくんに会いたいッ」
なんて呟けば、先輩が
S「出たよ!出た!出た!ニノちゃんの
まーくん会いたい病が!」
なんて、ふざけてからかわれた。
潤くんも
J「ニノ、もう時間ねぇぞ!授業始まるし、
その勢いで先輩の教室に乗り込むなよ!
ハハハッ」
なんて、大声で笑う潤くん。
N「本当に先輩の教室に着いていきたい!
まーくんいるし」
なんて呟くと
J「ばぁか、昼休みまた会えるだろ!じゃあな
翔♡愛してるぜ♡」
って……
目の前でいちゃつく二人にムゥッとしながら
教室に向かった。
