
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
A side
あぁ!良かった!
救世主現る!って感じ?
もう、かずくんが心配で心配で仕方なくて
でも、ずっと一緒についてる事なんて
出来るわけないなんて、普通に考えても
判るんだわい。かずくん。
だって、それくらいまーくんはかずくんが
心配なんだよぉっ!
でも、綾野くん来てくれて、しかも
そんな急なお願い聞いてくれて……
A「本っ当にありがとぉっ!綾野くん!
松潤もいるけどさぁ、応援団だし……ずっと
って訳に行かないしさぁ……本当に恩に
きります!」
ブンブンと綾野くんの手を動かしながら
僕は出来ないウィンクをかました。
「あ、相葉先輩きっての、た、頼みなら
も、もちろん喜んで!……しかも、
二宮くんとの事なら、な、尚更です。
でも、それって…誰からお守りすれば
いいんですか?」
ん?
誰から……
そう!
あいつよ!!あいつぅぅっ!
A「聞いてくれる?綾野くん……」
綾野くんの手を引き寄せて、耳打ちした。
「ぅわぁっ……」
一瞬、綾野くんが声を挙げて顔を赤くしながら
飛び退いた。
でも僕はとにかく急いで伝えようとして
お構いなしにもう一度、綾野くんの手を引っ張って
グイッとその耳元に口を寄せて、
あいつの名前を伝えた。
「えっ!?あの人っ!!」
綾野くんがビックリた顔をして大きな声を上げた。
A「ね?知ってるよね?体験学習のグループが
一緒ってかずくんにこの前聞いてるんだけど…」
「もっ、もちろん知ってます!や、やっぱり
二宮くん!ね、狙われてたんですね……
ちきしょう……相葉先輩!約束します!
お、俺、二宮くんをお守り致しますっ!」
そう、力強く宣言してくれた綾野くん。
やっぱり、めちゃ、いい子だったんじゃん!
なんて思いながら、この子なら、安心してかずくんを任せられるって確信した。
A「マジでありがとっ!絶対何かお礼するかんね
っ!じゃ、かずくんそゆことでぇ!ガンバろう
ねっ♡♡♡」
ポカーンとしている、かずくんの頭をなでなで
しながら、僕も自分の靴箱ん所に向かった。
