
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
N side
僕の頭をわしゃわしゃと撫でながらニコニコ
しながら、行ってしまったまーくん。
何にも言えず後ろ姿を見送るだけの僕に
「あ…の、二宮君!」
くるっと振り返った綾野くんが
興奮気味にこう言ってきた。
「き、今日は1日、お供しますっ!」
……いや、お供って。
綾野くん……
N「あっ、ねぇ綾野くん、あのさ、えっとぉ
まーくんの言った事そんなに気にしなくて
いいからね!」
片手でヒラヒラしながら綾野くんに言った。
「ダメです!」
N「え?」
「二宮君、あ、あなた狙われてるんですよ?」
N「ちょ……」
「相葉先輩に聞いて、ま、丸山君はやっぱり
二宮君を狙ってるんだって、わ、分かりました
だから!今日は絶対相葉先輩の代わり……には
な、ならないかも知れませんけどお、俺が
ついてますから!!」
N「いや、僕女子でもないし……あの別に本当に
守ってもらわなくても……」
大丈夫って言おうとしたら、綾野くんに
力強く遮られた。
「いいや!ダメです!あなたは本当にご、ご自身
の罪深き可愛さが、わ、分かってません!」
……って、えぇっとぉ
余りにも熱のこもった綾野くんのその言葉に
僕もこれ以上返す言葉がなくて、頭をポリポリ
していたら
「あの…現に二宮君この学校で、色々……
な目にあってるんじゃないですか!?
あ、相葉先輩はそういうのも、た、多分
心配なさってるんじゃないですか?」
……。
まぁ、ね。
まだ、気になってる事は確かにあるっちゃあ、
あるよ?
N「ん…」
困ったような顔見せたからかな。
綾野くんが、急に慌てて謝ってきた。
