
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
「いや、あの、あ、ごめんなさい。二宮君に
こんなこと言おうと思ってたわ、わけじゃなく
て……そ、その二宮君が本当に可愛すぎるから
……相葉先輩心配してらっしゃるんですよ……
お、俺も二宮君には…いつも相葉先輩と…
わ、笑ってる所、み、見ていたいんで、す…
あわわ…あ、あのキモい事言って…す、
すみません……」
俯く綾野くんに
N「キモいなんて思わないよ……こっちこそ、
まーくんが変な事頼んでゴメンね?」
背の高い綾野くんの顔を上目遣いで、
見上げながら謝った。
「おぉ俺っ、相葉先輩にそんな、た、大役任して
頂いてほ、本当に嬉しかったんです!」
そう言ってはにかむように、照れくさそうに
笑う綾野くんを見て僕は
N「そうな…の?じゃあ、よろしくお願いします」
もう、綾野くんの思いを素直に受け止めて。
変なまーくんからのお願い事に、気持ち良く
引き受けてくれた綾野くんの思いを無下にしちゃ
ダメか。なんて思いながらお願いしちゃった。
そしたら、綾野くん。
本当に嬉しそうに
「あ、ありがとうございます!全力でお供致し
ますね!!」
なんて、張り切っちゃってたし。
フフっ……
この人の方が、僕なんかより百倍可愛いじゃん!
なんて思いながら、二人で教室まで向かった。
