
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
校庭へ行くとたくさんの生徒が準備をしていた。
潤くんが途中、何か用事を思い出したらしく
J「ちょっと先行ってて!」
っていなくなった。
一年生のテントに向かう為、二年生のテントの前を横切る時にたくさんの人達の中から、
愛しのまーくんの姿が目に入った。
あっ♡
僕と交換したハチマキを頭にちょうど巻く所だった。
フフフッ
なんか、嬉しいや。
僕もまーくんのハチマキを首にかけていたから、
思わずギュッと握りしめた。
恋する乙女みたいだな。
僕。
ふと我に返って、ちょっと恥ずかしくなる。
横にいる綾野くんにこんな気持ち気付かれないよう
コホンと、一つ咳払いしながら誤魔化しちゃう。
気付かれるわけないけどさ。
チラッと綾野くんを見ると、うつむきながら
前に進んでいる姿が目に入った。
うん、大丈夫そう。
気付かれてはない。
まぁ、綾野くんだから別にまーくん見つめていた
くらい、僕らの仲を知ってるからいいんだけど……
やっぱり、ちょっと恥ずかしくなったから。
気になっちゃった。
綾野くんに気付かれていなかった事にホッとして
いたら、トントンって後ろから急に肩を叩かれた
もんだから、ビックリして思わず勢いよく
振り返った。
あっ!?
丸山君!?
げぇっ!何だよ?
N「……え、なに?」
何で拠りにもよって、呼び止められんの?
この人に……
一番、接触したくない奴に何故かわざわざ
呼び止められて、朝の事もあったし、
不快感露に僕は眉をしかめて丸山君を見た。
