
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
集合場所には、すでに
応援団のいつものメンバーが顔を揃えていた。
その中で、一際目立つまーくん。
……やっぱり格好いい♡♡
みんな学ランに着替えてて、団長だけは
白い袴を着ていた。
「よ~し、みんな集まってるかぁ?」
団長がワイワイしているみんなに声を掛けて。
一斉に部長の方を向く。
「はいっ」
まーくんが一際でっかい声で返事をしているのを
見て、思わずふふっと笑いがもれた。
気合いはいりまくってんなぁ。
まーくんってば。
ハチマキをギュッと両手で絞めなおしている。
その瞬間、まーくんと目があって。
まーくんが、頭のハチマキを指差して
ウィンクしてくれた。
ふふっ
まーくん、出来てませんから。
ウィンク。
でも、みんなが知らないまーくんとの秘密を
二人だけで離れた所で共有している感覚に
嬉しくなった僕は、そのテンションのまんま
まーくんにウィンクを返した。
まーくんは、自分の心臓らへんをギュッと片手で
掴むポーズをしながら、やられたぁって顔してる。
ふふっ。
「今日はみんなの熱い力を借りてぇ!絶対優勝旗を
赤組のものにするっ!気合いを入れろぉ!
赤組に勝利をぉっ!!」
「ゥおぉっ!」
団員のみんなが、円陣を組み力強く掛け声を
上げた。
みんな、三年生を始め凄くいい顔してる。
僕はドキドキしてるけど、しかも縁がないって
思っていた、こんな応援団をやる事になって
正直まだ信じられないんだけど……
一杯、頑張って練習してきたんだもん。
頑張るぞ!
