テキストサイズ

僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭



最初の応援合戦が始まった。


ドドドドドドドドドドドドドドンンッ


低い太鼓の音がこれから始まる応援合戦の合図になり、僕ら応援団全員が走り出す。


それから白組の大勢の生徒達を前に、気合いの入った団長の太い声が広い校庭に響き渡る。


「赤組ぃぃ~ぃぃぃハイッハイッハイッハイッ!」


ドドンドドンドドドドドドドンッ!!


「行くぞ~おぉッっッハイッハイッハイッハイ!」


リズムに合わせて演舞を披露する。


全校生徒も僕ら応援団の掛け声に合わせて
気合いの入った声を続けて出してくれる。


皆が一つになる気持ちいい感覚を覚えた。
うわぁ……っ
本当に……なんていうか……
最高だぁっ



応援合戦の後、みんな散らばりそれぞれの持ち場に
一旦帰って行く。
選手になってる応援団は、まあ、忙しいんだろう。
僕はほぼ出る種目はなし。
クラスの全員が走る短距離歩と、ムカデ競争くらい
だし……


まーくんを目で追うと、まーくんも僕を見てて
こっちに駆け寄ってきた。


A「かずくんっ♡上手く出来たね!くふふっ
 こっからは、僕を個人的に応援しててくれる?」


ニコニコしながらまーくんが聞くもんだから


N「当たり前でしょ?まーくんしか見ないし」


ちょっと周りを気にしながら
まーくんをチラッと見て
「頑張ってね」
って言うと、

A「おっしゃあ、気合い入ったぁ!」

と、両腕を振りかざして

A「見てて!全部1位取るからっ!」

って頼もしい姿を見せてくれた。

あ~カッコいいなぁ。
また、まーくんのファン増えちゃいそうだよ。
なんて思いながらまーくんと一旦別れた。

ヒラヒラ手を振りながらまーくんは
行ってしまった。

その頼もしい背中を見送りながら、
今日絶対活躍するであろうまーくんに
僕も、気合いの入ったエールを送るぞって
また気合いを入れ直したんだ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ