
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
思えばまーくんは毎年毎年、小学校の頃から運動会は特に主役でさ♡
全校生徒も覚えるくらいの目立つ存在に
なるんだから。
短距離走なんか足がちぎれるんじゃないの?
って思わせるくらい超早いし!
マジだよ?
ぶっちぎりの1位!
毎年だよ?
凄くない?
まーくんより早い人なんか見たことないよ?
それはこの高校でもそう。
……ん?
そういえば、櫻井先輩と大ちゃん先輩も確か
速いって言ってたな。
三人一緒、ってのは見れないかぁ~
ん~でも、僕は絶対まーくんが一番だと思う。
それにリレーも毎年アンカー。
何人抜けるの?ってくらい最後のアンカーで
大活躍するんだから!
ね?
凄いでしょ?
あ~、早くまーくん見たいよぉ!
活躍してる
僕の愛しの愛しのまーくんの姿♡ふふっ
応援席に戻った僕は椅子にダランと腰掛けながら
ニヤついちゃってたんだろう。
J「おいっ?ニノっ!何笑ってんだよ?」
潤くんのデカイ声でハッと我にかえった。
N「えっ?んぁっ、何?」
こんな隣に潤くん居たのも今気付くし。
まーくんの事考えてたら、何にも入ってこなく
なっちゃう僕の悪い癖?なのかなぁ~
J「ニノ!上手くやれたか?暑いからよぉ、
ちゃんと水分取れよ、な?」
……。
潤くん、僕を一体いくつの子供だと思ってんのよ?
N「えぇ?分かってるよぉ」
僕の言い方で、気付いたのか潤くんが
J「馬鹿にして言ってんじゃねぇぞ?
ニノ暑さに弱ぇだろ?だから特に注意しろよ
って事だかんな」
ふふっ
一年生の応援団のリーダーだから潤くん。
何だかんだで僕の心配をいつもしてくれる
優しい潤くん。
N「サンキュっ!分かってる♪」
バッグの中に入れてあった水筒を取り出して
飲んだ。
J「ん、いい子だ」
潤くんが、ニヤニヤしながらそんな僕を見て
ウンウンと頷いていた。
……ここにも、まーくんに負けないくらいの
保護者がいるし。
って心の中で思った事はナイショ。
ふふっ
