
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
「二宮君」
ん?後ろから呼ばれて振り返ったら
綾野くんがいた。
N「あ、ずっとそこいた?」
応援席に戻ってからも、綾野くんの姿が
見えなかったから、どっか行ってんだろうと
チラッと思ってはいたけど。
だって、今日は僕に付いてるってまーくんから
変なお願いされて、それでも引き受けてくれた
綾野くんは簡単には、離れないかもな……って
勝手に思ってたから。
ちょっと、あれ?
って感じだったは、だったんだけどさ。
綾野くんだって出る競技もあるだろうし……
係だって、あるんじゃないの?
って思ったら、別に僕に付きっきりって訳には
いかないだろうしさ。
不思議ではなかったんだけど。
綾野くんが急に
「二宮君!は、離れてしまって、ごめんなさい!」
って顔を赤くしながら本当に
申し訳なさそうに謝るもんだから、
N「えっ?何?全然謝らなくていいよぉ」
って僕も慌てて否定した。
「え、いやでもぉ、あ、あの相葉せ、先輩から
た、頼まれてますし……そ、それに、さっき
みたいなま、丸山くん見たらやっぱり余計に
二宮君の側に居なきゃって……おぉ思って!
ごめんなさい」
必死にそう謝る綾野くんに僕も
N「そんなこと気にしないでよ!ね、それより
応援団見てくれた?ど、だった?」
綾野くんに応援団の僕らの演舞の感想を
求めた。
「え?あ、あぁっ!見ました!スッゴい
か、かっこ良かったです!もう、もう……
本当に……震えました」
って熱い感想をお伝えしてくれた綾野くん。
本当に震えちゃってるし。
ふふっ
N「まーくんでしょ?カッコ良かったの?」
って聞くと
「え?あ、あぁっ!あの、相葉先輩は安定の
カッコよさで、二宮君もめちゃくちゃカッコ
良かったですよ?本当に!」
そう一生懸命返してくれた綾野くんの言葉に
素直に嬉しくなった。
