
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
「位置についてぇ」
バンッ!
N「まーくん!!行けぇッ!」
周りを気にする余裕はなく僕は
まーくんを全力で声を出して応援した。
まーくんが、凄い勢いで目の前を通過して
行って……見れば
あっという間に、ぶっちぎりの1位だ!!
ひゃあ、まーくんマジですんごい!
後ろの相手をどんどん引き延ばしていっちゃう
勢いだからさ。
まーくんの活躍は一瞬足りとも見逃すまいって
思っていた、これも。
目にも止まらぬスピードで、本当にあっという間に
ゴールテープをガッツポーズを決めながら
切る姿が目に飛び込んできた。
N「ぃやったぁッ!」
僕も思わずその場で、拳を作った。
ふぁぁ……まーくんカッコいい♡♡
みんなが座ってる場所にまーくんが
座った所まで目で追いかけた。
ん?
まーくんが、その辺にいた男子達に
羽交い締めにされてるのが見えた。
んふふっ
まーくんに皆、全部持っていかれて
周りの男子達がまーくんにチョッカイ出してる
みたいな?
本当に誰からも好かれてるんだよねぇ
僕のまーくん。
やっかみとか、妬みとか周りからいくらでも
浴びせられてもおかしくないくらい、
まーくんは目立つ。
……でも。
まーくんの周りで今まで、そんな話は小さい頃から見てる僕も聞いたことない。
やっぱり、まーくんは纏うオーラが違うんだよなぁ
優しいし、出来る所を自慢したりはしない。
……はぁ、カッコいいなぁ。
男としてもさ。
僕、ずっとまーくんに憧れてるんだろうな。
離れた所で、沢山の人に囲まれながら
惹き付ける眩しい笑顔を振り撒いてるまーくん
を見ながら、またいとおしくなっちゃった。
あの笑顔をあとから、またたっぷり
独り占めさせて欲しい……なんてさ。
