
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
J「あ?そういえば綾野は?お前のお供してん
だろ?フハッ!」
潤くんは、そう言ってキョロキョロして周りを
見回した。
あ、そだ。
確かにさっきまで綾野くん、側にいたのにな。
どこ行ったんだろ?
J「あいつ、ずっとついてます!って宣言して
たのにな、なぁにやってんだか。可愛いニノ
姫がどっかの輩に連れてかれても、知らねぇ
かんな」
僕を見ながらニヤニヤして、そう言う潤くんに
N「うっさい!もうっ!早く行くよ?」
ジロリと睨んで潤くんの腕を引っ張った。
J「あ~あ、姫になんかあったら、マジ相葉先輩
がやばいかんなぁ~」
まだ言ってるし。
んもうっ!
N「ねぇ、潤くん僕は自分の身くらい自分で
ちゃんと守れるんだから!みんな、大袈裟
なんだよ?バカみたいに」
さっきより、もっとジロリと潤くんを睨む。
J「だってぇ、ニノはよくても先輩がね~」
そう言って僕の肩に手を回して
J「ニノになんかあれば、先輩が黙ってないでしょ」
ってニヤニヤしてる潤くん。
濃い顔が近いわ。
N「もう、いい」
ぷうっと頬を膨らませてふて腐れながら
潤くんに肩を抱かれて引っ張られていく。
そんな、僕を面白がる潤くん。
J「ほらぁ、ニノちゃん♡そんな怒った顔して
ちゃ、可愛い顔が台無しだぞ♡ブハッ」
……。
くそっ!
可愛い可愛いってぇっ
自分がイケメンでもてるからってさぁ
潤くんめ
お弁当食べる場所決めないまま、僕は潤くんに
いいように引っ張られていく。
J「あっ」
潤くんの声にふて腐れながら、前を見たら
目の前に仁王立ちしてる櫻井先輩がいた。
……ちょっ
先輩、顔……怖いんですけど。
その後ろにまーくんと、大ちゃん先輩が見えた。
N「まーくんっ♡♡」
怖い顔した櫻井先輩をスルーして、
後ろのまーくんに真っ先に声をかけた。
潤くんが、僕の肩に腕を回していたのを
ほどいて
J「しょう♡♡」
なぁんて、甘いトーンで先輩を呼んだ。
……。
呼ばれた先輩は、まだ。
あ~あ
ムスッとしちゃってるじゃない。
