
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
N「何ですか?先輩」
あんまり、じっと見てるもんだから不思議に
思って大ちゃん先輩に聞いたら
O 「いっつもそんな感じ?」
ゆる~く聞いてきた大ちゃん先輩の言葉の意味が
分かんない。
N「え?」
O「二人でいる時も相葉ちゃんがいつもニノの世話
やいてくれてんのかいって?」
あ、まーくんがお茶ついでくれたこと?
N「うん、そうですよ」
僕はついでくれたお茶を飲みながら
シレっと答えた。
O「ほぉ~ふぅん~へぇ~」
大ちゃん先輩は、更に緩~く何かに納得したかの
ように首を少し揺らしながら呟いた。
A「かずくんだけは、小さい時から特別なんだよ」
隣のまーくんがニコニコしながら、大ちゃん先輩にはっきりそう言って、自分の分のお茶をついでる。
O「特別かぁ、ニノ愛されてんなぁ~相葉ちゃん
がそうやっていっつも世話やいてるほうなら
アッチも相葉ちゃんが受けの方なのかい?」
はいっ?
A「ぶっっ」
飲んでたお茶をまーくんが凄い勢いで
吹き出した。
A 「はぁぁっ?」
N「ちょっとまーくん、濡れてる!」
慌てて持ってたタオルで、まーくんが吹き出した
お茶を拭いてあげようと横から手を伸ばした。
O「だぁってさ、相葉ちゃんが面倒見ニノだけに
関してはすげぇじゃん?アッチもそうなのかな
って……あっ、ゴメン。変な事おいら
聞いちゃった?」
って言いながら、ふにゃふにゃ笑う大ちゃん。
どうしたら、そういう思考になっちゃうの?
A「僕は男だわいっ!」
まーくんが大ちゃん先輩に、必死に訴えてるけど……あのぅ、
N「まーくん、僕も男だかんね?」
一応、つっこんでみる。
A「どう、見たってかずくんのほうが百万倍
僕なんかより可愛いでしょうよ?ね?大ちゃん
ちゃんと、見えてる?」
……いや、まーくんその言い方もどう?
なんて、思ってたらさ
O「やぁっぱ、ニノが下かぁ~」
って軽ぅく、緩~く大ちゃん先輩が言った。
N「んだぁっ!もう、やめようよ~」
恥ずかしくなってきちゃった僕は、大ちゃん先輩
の足を座りながら伸ばして軽く蹴った。
O「ハハハごめん、ごめんニノ」
おっとぉなんて言いながら溢しそうになった
お弁当箱を元の位置に戻す大ちゃん先輩。
