
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
えっと、ちょっと……
いきなり、大ちゃん先輩からそんな事言われる
なんて、予想外だったからビックリしたじゃない。
A「大ちゃんかずくん、恥ずかしがってんじゃん
!あんま、イジメないでくれる?んもうっ」
まーくんがフォローしてくれたみたいだけどさ、
大ちゃん先輩は、あんまり気にもしてない様子で
卵焼きを頬張りながら、ふにゃふにゃ笑ってる。
O「だってさぁ、ちょっと気になってね~」
大ちゃん先輩はそう言いながら僕にまた
視線を送ってる。
N「……な、何がですか?」
O「んにゃ、まぁ……うんいいや」
N「えぇ?何ですか?気になっちゃうじゃない
ですか!?」
A「何?何が気になってんの?大ちゃん」
勿体ぶるような、大ちゃん先輩の言い回しに
まーくんも、僕も余計気になって……
だってさ、普段全然話さない人みたいだしさ。
今朝の丸山くんとの関係も、多分まーくんも
頭を過ったんだと思う。
大ちゃん先輩が何が気になってんのか、
逆に気になる僕ら二人。
A「ね、大ちゃんそう言えばさ、今朝のあいつ……」
N「丸山くん」
A「うん、そうそいつ、どうなってんの?
……ってか、マジであいつ……むにゃむにゃ」
まーくんが言いながら声が最後は小さくなったから
聞き取れなかった。
間違いなく丸山くんに対しての文句だと
思うけど。
僕も確かに、大ちゃん先輩と丸山くんの関係は
今朝のあんなの見ちゃったらさ、なんか
気になるよね。
しかもあの人、僕のまーくんが大ちゃん先輩を
好きだって馬鹿みたいに勘違いしてくれちゃって
るしさ!
大ちゃん先輩は、
O「あん?まる?がなに?」
何にも顔色一つ変えずに言う大ちゃん先輩。
A「あいつっぅ!失礼なやつだよなぁマジで……
大ちゃん、泊まったっての本当なの?何で?
何がどうなってんのぉ?」
まーくんが思い出したかのように、勢いよく
聞いた。
モグモグ口を動かしながら、目の前の先輩は
O「あ?うん」
と一言言って、またニコニコしながら僕らを
見ている。
