僕のまーくん。
第9章 翔ちゃんとかずくん
Nside
……………………面白くないッ!
また、モヤモヤしてる……
こんな気持ちになる原因はさっきのピンポーン🎵ってきた来客。
せっかく、まーくんとラブラブしていた時間だったのに……!
さっきまでの、甘い時間を返せッ!
下に来ているあの人。
まーくんの友達の……まーくんは「翔ちゃん」って呼んでるあいつ!
イケメンフェイスな、いかにも女の子達にもてそうなあの人……
櫻井……翔……先輩だっけか。
初めて、まーくんの教室に行った時に出会ったあの人は、遠くから見てもキレイな顔っての分かるくらいのイケメンで。クリクリしてる大きな目が特徴的で……
でもッ!でもッ!初めっから失礼なこと言われて、それから僕の中では、まーくんの友達ってあんまり認めたくない人だった。
可愛い❤っていきなり言われたし!
…………可愛い❤なんて言ってくれるのは、僕のまーくんだけでいいんだから……!
あの人は、からかって言ってるだけだろうけど……
いっつもまーくんの側にいるみたいだしさ……
学校でまーくんとたまに、すれ違ったりする時や僕がまーくんの部活待ってる時とか、なんかニヤニヤこっち見てるし……
学年が違うだけで、僕との時間より、ずっとずっと長い時間まーくんと一緒にいるあの人が、妬ましい…………
あ~やな奴だな……僕……
ただのまーくんとちょっと仲いいってだけの、普通のクラスメートのはずじゃんっ!
って自分に言い聞かす。
でも、でもさ!
夏休みにわざわざ家まで急に何の用事なんだよっ!
あ~イライラしちゃうっ!
女の子みたいだな……僕……はぁ
だって、だってさ、僕のまーくんと本当に幸せな時間だったのにさ。
邪魔してくれちゃッて!
…………長いな…………
何の話してんだろ……気になっちゃう……
でも、降りてけないな。
まーくん、僕が急に帰るって言い出したら慌てて、待っててッて制したし。
急に不機嫌な態度になった僕に、まーくんでもさすがに気づいたかな?
こんなの待ってる時間って…………
モヤモヤしちゃうだけだよ。
さっさと話切り上げて、僕の所に早く戻ってきてよ
まーくん。