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僕のまーくん。

第9章 翔ちゃんとかずくん



Aside


……かずくんの、後ろ姿に声をかけたけど……


一度も振り返ってくれなかった。


「バイバイ」


って目も合わさず帰ってった、かずくんの事が気になる。


……なんか、絶対怒ってるっぽかったよね……


「また連絡する」


って言った言葉はかずくんには、届かなかったかな


あ~今日は、本当にさっきまで夢見てるくらい幸せな時間過ごしていたのに……


翔ちゃんのせいで、散々な結果な1日になったよ。


!!!翔ちゃんといえば……


かずくんの事、マジなの?


何なの?


冗談だって笑い飛ばしてほしいよ……


……いや、それはないか。


わざわざ家まで訪ねてくるくらいだし……


かずくんには、言えなかった。


僕もまだ翔ちゃんから聞かされたばかりで、パニクッてたし、大体かずくんにどう説明すりゃいいのか、頭ん中まだまとまってなかったし……



かずくんが不機嫌になった原因は、翔ちゃんなんだろうけど……


まさか、初対面のあの時からずっと翔ちゃんにそんな負の感情を抱いてたなんて、ちっとも感じなかったよ。


……翔ちゃん、いい奴だからなんか誤解されたまんまじゃ、ちょっと可哀想になってくる。


かといって、翔ちゃんとかずくんの仲を取り持つ事なんか絶対、出来ないッ!



どうすりゃいいんだぁぁっ!



……しかも、翔ちゃんは僕とかずくんをただの幼なじみだって信じてるし。


まあ、他人から見たらそりゃそうか。


僕らが、誰にも話さなきゃ絶対分からないだろうし……



あ~ぁ、悩むッ!



絶対かずくんも、多分怒ったまんまだし……








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