
僕のまーくん。
第10章 5人で集まったら……
はぁ……疲れた。
翔ちゃんとは、次の週末の日曜日に、11時駅前って約束して。
僕は、ついでに大ちゃんにもそのままLINEした。
「大ちゃん久しぶり❗次の日曜日遊べる?」
大ちゃんは、基本、LINEの既読になるまでが遅い。
いつもなかなか返ってこないから、お風呂に行った。
お風呂から、上がってスマホを除いたら、大ちゃんから珍しく返信が返ってきてる。
画面をタップしてみたら、
……………………誰?この人…………
上半身裸で、グッと親指立ててる知らない野郎がこっち見てすげぇ、笑ってる画像が貼ってあった。
大ちゃんは、ちょっと変わってる。
いつも、意味不明な画像やスタンプを貼ってくる。
あんまり、普段からベラベラ喋らない大ちゃんは、LINEの会話も、ちょっと人とずれてるみたいな……
いやっ!変わってる人って言っても、悪口じゃないよ。むしろさ、すげぇ、いい人だから。
一緒につるんでて、居心地いい空間を造り出してくれる、全身からマイナスイオンを発生させてるような人。
それが、大ちゃん。
急に誘っても、全然OKだったんだな。
暇してるのかな……大ちゃん。
とりあえず、誰と遊ぶかは言っとかないとね。
「大ちゃん、僕と翔ちゃんと、あとかずくん。それに、1年の松本くんがくるよ」
って、あの貼ってあった上半身裸野郎は、スルーしてそれだけ返信した。
一時してから、
ピコんッ🎵
「よくわかんないけどOK」
ってきた。……よくわかんないけどってそれで納得してくれたの?大ちゃん……
あんまり、他人や物事に基本興味ない大ちゃんは、僕からの、急な誘いもなんなく受け入れたようだ。
多分、何にも考えてないだろうけどね。
とりあえず良かった!大ちゃんもいてくれるなら、なんか安心する。同じ空気感じる大ちゃんは、そこにいるだけで、安心感があるから。
あ~でもっ!でもっ!
翔ちゃんのこと考えたら、また胸がざわざわする。
誰か助けてぇ!
日曜日がくるのが、かずくんに会えるのが嬉しい反面、ちょっと不安だ……
大ちゃんにもう一度、11時に駅前にってLINE入れて、ベッドに転がりながらそのまま寝てしまった。
