僕のまーくん。
第10章 5人で集まったら……
約束の当日。
ついにこの日がきた。
翔ちゃんにお願いされて、セッティングした今日。
マジで大丈夫かな……僕は正直朝から、いや……翔ちゃんにカミングアウトされたあの日からずっと、心配で引っ掛かっていたんだ。
翔ちゃんを苦手だって言うかずくん。
そんな事とは全く知らない、オメデタイ翔ちゃん。かずくんが気になるって、かずくんと遊びたいって……。
翔ちゃんの気持ちを聞いた僕。
かずくんと僕の関係を黙ったまま、翔ちゃんとかずくんを会わせるセッティングをした僕。
そんな事なんか、全く知らないかずくん。
かずくんにも、言えないまま……
今日がきてしまったんだけど……
……本当に大丈夫かな。
11時ってみんなの集合は言ってあるけど、僕は早めにかずくんを迎えに行く約束をしたから、ちょっと早く家を出た。
久しぶりだなぁ~かずくん❤
かずくんには、早く会いたいッ
急ぎ足でかずくんちまで行く。
かずくんちが見えてきた。
ん?
かずくん?
もう、外にスタンバッて出てきていたみたいなかずくんをみつけた。
「おーい。かずくんッ❤」
ブンブン手を大きく降って、呼んだらかずくんがパッとこっちを見た。
嬉しそうに、僕をみつけるとかずくんは、ニッコリ可愛い笑顔で手を振り返してくれた。
相変わらず可愛い❤
あっ!僕がくれたあの日のピンクのTシャツを来てくれてる❤
……あ~可愛い❤
「かずくんッ❤着てくれたんだ❗すんごい似合う🎵可愛いッ」
かずくんの頭をポンポンしながら、ニッコリ僕もかずくんの顔を覗きこんだ。
ちょっと照れた笑いで、かずくんは、
「まーくんからもらったやつだしっ!」
って、Tシャツを片手でチョンなんて引っ張ってポーズするかずくん。
んもうっ!!そんな、小さな仕草まで可愛いんだからっ!
こんな、激ラブリーなピンクな子猫ちゃんを、色眼鏡で見ているしょおちゃんに今から会わすのか……
あー!心配だっっ
「まーくん?」
かずくんが逆に僕を下から覗きこむ。
「まーくん、この間は……ごめんね」
かずくんが急に謝るから。
僕は、
「何にも気にしてないよッ」
ってニッコリ笑って返した。