僕のまーくん。
第10章 5人で集まったら……
「それより、こっちこそごめんね。急に……翔ちゃん達と遊ぶ事になってさ。」
僕がそう言うと、かずくんは
「ううん。まーくんの友達とちゃんと話せるいい機会だから!」
って何やら前向きな発言が聞けた。
うん、とりあえずなら良かった。
かずくんが、この前みたいに暗い感じだったらどうしようって思ってたし……
言ってないことあるけど……とりあえず、今日は慎重にいけば大丈夫かな?
…………それにしても、かずくん。
「かずくん、痩せた?」
Tシャツ1枚のかずくん。
ちょっと見ない間に、なんだかまた色白くなって、線も細くなったみたいに見える。
「かずくん、ちゃんと食べてる?」
ん?何が?
みたいな、顔してこっちを見るかずくん。
「女の子みたい……」
ぼそっと呟くと、かずくんはちょっと顔を赤らめて
「僕、男だし……それに、そんな言うほどか弱くねーし」
って、男らしい発言をしたかずくん。
言ってる事と、見た目がアンバランスすぎて……
「ぷっ!ごめんごめん!かずくんが、可愛いすぎるからさ!それに、ちゃんと食ってんのかな?って心配になったの」
そう言うと、かずくんは、
「……ゲームばっかしてたけど……」
ってちっさな声で言った。それから
「まーくんに、会いたかった」
って、キレイな目でしっかり僕を見つめて言ってくれた。
「僕もだよ」
あー!ここが外じゃなけりゃ、絶対抱きしめてキスしてたわぁ~
そんな事出来ないから、かずくんの頭をヨシヨシしながら、僕はニッコリ笑った。
またまた、照れたようにかずくんは、
「そろそろ行く?」
と言って歩きだした。