僕のまーくん。
第10章 5人で集まったら……
「かずくん、ちょっとこっち来てッ」
グイッと、後ろからまーくんに腕を引っ張られた。
誰もいない、路地に引っ張られた僕はびっくりしてまーくんを見た。
「かずくんッ、ちょっとだけっ」
ガバッとそのまま抱きしめられた。
ふわりと鼻をかすった、まーくんのいい匂い。
ガッチリしたまーくんに、きゅッと抱きしめられた僕はまた、急にドキドキ照れくさくなった。
「まーくん、人くるかもよ……」
ちょっと身動ぎながら、もっと強く抱きしめられたいなんて思う僕……
「こっち行ったら、二人きりじゃなくなるし。今だけ。ねっ?」
って、ニッコリ笑うまーくんは、やっぱりクラクラするくらいカッコいい❤
あーあ、やっぱりこのまま二人きりで遊びたいなぁなんて思いながら、二人同時に身体を離した。
「充電完了ッ❗」
ちょっと大きな声でまーくんが、元気に叫んだ。
アハハッ
笑いながら
「なにそれぇッ」
ってまーくんに軽くパンチした。
僕も今ので、心の充電出来たよ!まーくん。
優しいまーくんは、今日の今からを考えて不安になってるであろう僕を安心させるために、ぎゅッってしてくれたんだって、わかったよ。
そんな、まーくんがやっぱり一番大好きって心の中でのろけながら、今度こそ待ち合わせ場所に向かって、まーくんと歩きだした。