僕のまーくん。
第10章 5人で集まったら……
えっ?まーくん?
潤くん、何?急に!
「は?有名!?僕が?」
まーくん自身も、なんか驚いてる。
「バスケ部のイケメンエース❤ですよねっ?」
潤くんが、ニコニコしながらまーくんに言ってる
僕を一瞬、チラッと見たような気がしたけど……
潤くんはそのまま続けた。
「イケメン揃いですねっ!」
アハハって笑いながら、もう、まーくんと……櫻井先輩と馴染んでる様子を横から眺めてる僕は
ふと、背後になんか人の気配を感じた。
………………!?
「うわぁッ」
びっ、びっくりしたぁ!!
えぇ~~何ずっと後ろにいたんですか?
「やあ」
まーくんが言ってた、大ちゃん先輩だった。
「大ちゃんッ!いつからいたの?!」
まーくんも、みんなもびっくりして聞いた。
「さっきからいたよ」
……なんか、不思議なオーラを持ってる人だな。
独特な時間が、大野先輩の周りには流れてるようなそんな感じ。
「こっ、こんにちは。先輩。二宮です」
ちゃんと挨拶してみた。だって、この先輩とは会話すらまだした事ない……はず……。
大野先輩は、ニコニコずっと笑ってる。
「おいらもよろしくね。大ちゃんでいいよ。」
……なんか、可愛らしい先輩だなぁ
この人と、まーくんが一緒にいるのがちょっと今だけのやり取りだけで、わかった気がした。
天然……っていうのか……。
優しい雰囲気がまーくんの持ってるそれとちょっと似てる気がする。
「じゃあ、大ちゃん先輩?」
僕は小首を傾げて、先輩に聞いた。
先輩は、まーくん達よりちょっと小さい。僕とちょうど同じくらいの目線だ。
そんなのもあってか、ほぼ初めてだったのに、凄い親近感が沸いた。
ニコニコ笑ってる、大ちゃん先輩は
「んじゃ、おいらも二ノでいい?」
って言ってくれた。
「はい!よろしくお願いします🎵」
僕もニッコリ返した。
その時、急に櫻井先輩が
「はいっ!ハイハイッ!俺も!俺も、二ノって呼んでいい?」
突然、そう言われて呆気にとられる僕。
「……はい、全然いいです……よ?」
櫻井先輩は、なんか、よしッって軽くガッツしてるし……なんのガッツですか?それ。