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好きにしていいよ

第9章 告白





俺の顔見て黒谷敦史はニヤニヤしてるし、やっぱり意地悪だ。


どうして…

名前を呼ぶだけで、こんなに恥ずかしいんだろう。








「悠…」

「なっ、なに?」




あっという間に抱き起こされて、黒谷敦史の膝のうえに乗せられた。

身体は未着してるし、息が吹きかかる位置には黒谷敦史の顔…


もっと凄いことだって、してきたはずなのに、

触れ合っただけで、ドキドキが止まらない。


真剣な目で俺を見るから、


目が離せなくなる………




「俺と…付き合ってください…」




信じられなかった。

黒谷敦史が真面目な顔して、こんなことを言うなんて…


だけど…嬉しくて…


涙が溢れて、自分でもコントロールできなくて…


でも、いいよね?

これは、嬉し涙だから………




「返事は?俺、待ってんだけど…」

「おっ…おれで…良かったら…よろしく…おねっ…がい…っ…します…」

「バカ、なんで敬語なんだよ」

「だってぇ…」

「泣くなって…俺が泣かせてるみたいだろ…」

「あんたっ…が…泣かせて…っん」




塞がれる唇に、俺の言葉は呑み込まられて、気持ちが通じ合ってからのキスは、


今までしてきたどんなキスより、とろけるように甘くて…




「んっ…ふぅ…ぁ…ん」




気持ち良すぎて、


頭のなかグチャグチャだ。


気がつけば自分の方から舌を絡ませて、黒谷敦史を求めていた。




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