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心の隙間に…「君を好きにならない」スピンオフ

第2章 マグカップ


その答えに
急いで飛び起き
玄関のドアを開けると

寒そうにしてる
コータが
目の前に立っていた


「何やってんだよ!
風邪ひくぞ!」


そう言って
コータを部屋に引き入れ
手を握ると
コータの手は
すげー冷たくて


俺は急いで
コータを抱きしめていた


「何やってんだよ!」


「待ってました」



「だからなんで!」



「多分
寝ないと思って」


そう言って
コータは
俺の目元を指で拭った


「泣いてると思って」


「コータ…」


それから
俺達は
特別言葉を交わすことは
なかった


コータが
革ジャンを脱ぐと
俺を強く抱きしめ

俺も
コータの背中に
手を回して

甘えた



それからすぐに
ベットに入り
2人で布団に包まると

コータは
俺に腕枕をして

幸せそうに
笑った



あぁ…心まであったかい


もう
コータに
帰って欲しくないとさえ
思う


動機が不純かもしれない


でも

もう
離れたくないよ、コータ



コータは
俺を抱きしめ
髪を撫で


俺は
コータの胸に
顔を埋めていた


優しいコータに
俺は心から癒されていた

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