エッチなJKは嫌いですか?
第2章 一目惚れ
そして日曜日になった。
優さんは黒いコートに黒いズボンで現れた。
相変わらず疲れきったような顔が素敵。
「おまたせ。行こっか」
連れて行かれたお店は個室のある和風なお店だった。
次の日は学校だし今回はお酒を飲むのを断った。
優さんも「仕事があるから」といってあまり飲まなかった。
一通りコース料理を食べ終えて、談笑する。
「美咲ちゃんこっちおいでよ」
隣に座るよう促されて移動する。
「明日からまた仕事だよ。美咲ちゃんは大学?」
「はい。仕事、何してるんですか?」
「んー、ITとかそういう関係のやつ。でも上司が最悪でストレスしか溜まらない。美咲ちゃんも明日が来るの、嫌?」
辛そうな顔で苦笑する優さんが痛々しくて、でもきゅんきゅんしてしまう。
物悲しい悲壮感が漂う雰囲気をどんどん好きになる。
「家族とうまく行ってないから、明日がというより家に帰りたくないです」