君はぼくの全て
第11章 補習 1
「ーー……え?」
「まーくん?」
何だろ、この反応
まーくんなら絶対喜ぶと思ったんだけど、どうやらそれは違ってたみたい
うーん
おかしいなぁ
だって、二人にとって凄ーく大事な事なのに
「え、や、あ、…えーと、かず?」
まーくんてばどもりすぎ
「だから、一緒に見よって」
しかも、同じ言葉繰り返すの3回目だよ
パソコンのマウスを弄りながら、空いた片手でまーくんの袖を引っ張ってみるけど
なかなかまーくんは “うん“ と頷いてくれない
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まーくんの部活帰り、いつも通りおでこにちゅーして帰ろうとしたのを引き留めた
ちょうど母さんがいて “ご飯食べていってよ“ なんて思いがけない援護射撃を受けて
まーくんは今、俺の部屋に一緒にいる
下に母さんはいるし、まだあの失敗をクリアしてないから、部屋に入ってもちゅーしかしてないけど
この状況は、俺の思惑に早すぎるくらいぴったりと嵌まってくれた