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君はぼくの全て

第11章 補習 1



「ーー……え?」

「まーくん?」



何だろ、この反応

まーくんなら絶対喜ぶと思ったんだけど、どうやらそれは違ってたみたい

うーん

おかしいなぁ

だって、二人にとって凄ーく大事な事なのに




「え、や、あ、…えーと、かず?」

まーくんてばどもりすぎ


「だから、一緒に見よって」

しかも、同じ言葉繰り返すの3回目だよ

パソコンのマウスを弄りながら、空いた片手でまーくんの袖を引っ張ってみるけど

なかなかまーくんは “うん“ と頷いてくれない



******


まーくんの部活帰り、いつも通りおでこにちゅーして帰ろうとしたのを引き留めた

ちょうど母さんがいて “ご飯食べていってよ“ なんて思いがけない援護射撃を受けて


まーくんは今、俺の部屋に一緒にいる



下に母さんはいるし、まだあの失敗をクリアしてないから、部屋に入ってもちゅーしかしてないけど

この状況は、俺の思惑に早すぎるくらいぴったりと嵌まってくれた

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