君はぼくの全て
第11章 補習 1
「それにね」
まーくんが苦笑を浮かべた
「一緒に調べてたら、分かる前にかずにまた手を出しちゃいそう
…そしたら、お前を傷付けそうで怖い」
うわ
うわうわうわっ
何この超イケメン!
また俺に蹴っ飛ばされる、じゃなくて俺の事を心配してくれちゃうとか
まーくんてばどれだけ俺をきゅんきゅんさせるの
ここまで言われたらもう、それはまーくんにお任せするしかないでしょ
……なんて、もちろん後で1人でこっそり調べるけど
それはまーくんには内緒
「ね、だからパソコン閉じて」
「分かった」
素直に電源を落とした
そこはね、聞き分けいいんだよ俺
暗くなった画面を見たまーくんからは小さな溜め息
Google先生が表示される前でホッとしてるのが伝わった
「ねぇ、まーくん」
隣のまーくんに、身体ごと向きを変えて
「なに?」
「今日は、まだしてない」
「え?」
首を傾げたくせに、俺がちょっと上を向いて目を閉じたら
すぐに俺の唇が柔らかいまーくんのそれに塞がれていた
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える