君はぼくの全て
第11章 補習 1
「まーくん」
「ちょっとそのまま」
まーくんの肩の辺りに顔を埋める形になった俺を手で軽く抑えた
うわぁ、ドキドキするんだけど
「あのね、かず」
「うん」
「そう言うのは、俺がちゃんとするから。それくらい、俺が責任持ちたいし俺が調べる」
“だって間違いなく、辛い思いするのはかずの方だから“
抑えた手が離れ、そっとまーくんを仰ぎ見れば
少し照れてはいるけど、何て言うか凄くカッコいいまーくんがそこにいて
「…凄く恥ずかしいからさ、1人で調べさせて」
困ったようにまーくんが目を細めた
そっか
2人の事だから一緒に、と思ってたんだけど
確かによくよく考えてみたら恥ずかしいかも?
でも
どうやって調べるんだろ
まさかそう言うDVDとかサイト見ちゃうとか?
……それもちょっと嫌なんだけど
だってさ、もしも、もしもその中の誰かにまーくんがドキドキしたとかなんて
考えただけでおかしくしなりそうだもん