君はぼくの全て
第12章 補習 2
だからまーくんが来た事に気付かなくて
あ、と思った時にはまーくんは目の前で苦笑いしてて
「ちょっと相葉ちゃん!にの何とかしてっ」
智が俺より先にまーくんに縋りついて、更に喚いた
だって俺より先に話しかけるなんて許せない!
もう末代まで呪っちゃうんだからな!
「…こぇぇよ」
あ、またうっかり言葉に出してたらしい
潤くんの顔が引き攣ってる
「かず、どしたの。可愛い顔が台無しだよ?」
きゅうううん!!
今、可愛いって言った!
まーくんに、可愛いって言われた!
「まーくん!」
パッと視線をまーくんに向けた俺は、もうこれ以上ないくらい満面の笑み
「何この、変わり身の早さ」
「これがにのだ」
…外野が何か言ってるけど、どうでもいい
レギュラーに選ばれたか気になるけど、聞きたいけどまーくんの顔見たらそれも忘れた
だってずっと見てても飽きないし、カッコいい
レギュラーだろうが何だろうが、俺にとってはまーくんが一番なんだもん