君はぼくの全て
第12章 補習 2
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体育館に響く歓声、応援、ヤジ
男の太い声に混じって、女の子のキャーキャーと甲高い声が響いていてはっきり言ってうるさい
でも
そう思うのはまだまーくん達の試合ではないからで
“暇だから“ とこれまた一緒付いてきた潤くんと観覧席で何となく試合の行われているコートを見てたからだ
ホントはね、まーくんの傍に行きたいよ?
けど、部員でもマネージャーでもない、単なるまーくん専属な俺がのこのこ行ける訳ないし
そもそもコート内、つか観覧席以外は立ち入り禁止
いっそ誰かを買収して関係者腕章を貰ってやろうかと本気で考えてみたけど
「マジで止めろ。友達やめんぞ」
思い切り呆れた顔の潤くんにどつかれて思い止まった
友達やめるのはどうでもいいとしても、如何せんこいつと智はまーくんとも友達ってのがなぁ
「…やらないもん」
まーくんに悪く思われるかも、と言うリスクなんか俺が背負う訳ないでしょ