君はぼくの全て
第15章 補習 5
まーくんの手が身体を撫でる度にじわりと熱が広がっていく
俺より一回り大きな手のひらは少し湿っていて、だからなのか自分の肌に吸い付くみたいで気持ちいい
シャツの中から差し入れた手が、次はどこに行くのか分からないのはちょっと怖いけど
「かず…、腕上げて」
「え?…うん」
良く分かってなくて言われるままにばんざいのポーズをしたら
「あ!」
スポッとあっさりとシャツを脱がされてた
何?
ちょっとまーくんてば、慣れてない?
まさか誰かで練習……いや、ないない!そんなの絶対ない
だってほとんど俺がくっついてたし、夜だって寝る直前までメールか電話してたもん
「ねぇ、まーく……、んあっ」
だけどやっぱり気になって聞こうと名前を呼んだ瞬間
今までの撫でる動きより遥かに強い刺激を感じて、思わずまーくんの肩にしがみついていた
自分で触ってみた事あったけど、その時はむず痒いだけだったのに……何で全然違うの?