君はぼくの全て
第15章 補習 5
まーくんの指がその小さな先を何度も掠める
ぴりっとした痛みにも似た感覚なのに、じんじんして息が上がってくる
「やだ、…何か、へん…っ」
そんなとこ、気持ちいいなんておかしい
こんなちっちゃい粒から全身が痺れそうになるなんて知らない
「気持ち、いい…?」
「ゃ…っ、わか…な、…っ」
指でそんなくりくりしないでっ
何か、触られる度に刺激が強くなってくのはどうして?
まーくんの指が、はっきりそこを捉えてるのもさっきまでと違う
「だって…固くなってきた」
きゅ、と摘まむようにされた瞬間、びくんと身体が跳ね上がった
「あんっ」
思わず上がる変な声に慌てて両手でぐっと口を塞ぐ
だって自分の声じゃないみたいで恥ずかしい
なのに
「ダメ。手は離して」
すぐにそれを簡単に引き剥がすまーくんは意地悪だ
しかも片手で、俺の両手をいっぺんにとか
もう片方は相変わらず胸を弄るとか
……今からこんなにドキドキしてたら、この先耐えられるかな