君はぼくの全て
第15章 補習 5
…なんて考えちゃう俺も大概ヤバい奴なのかな
でもしょうがないじゃん
なんたって10年以上もまーくん一筋で生きて来てるんだもん。そんなの今に始まった事じゃない
「んぅ、ん…っ」
まーくんのちゅーは気持ちいいを通り越して、「好き」以外の何もかもの感情を忘れさせてくれるのが堪らなく嬉しくて
例えそれが10代だからこその勢いだと言われても構わない
誰が何と言おうと、今、…ううん、小さい頃からの「好き」はどんどん大きくなっているんだから
「んあ…、?」
ふいに唇が離されて、思わずまーくんを見上げた
何か、唐突に離されてびっくりした
「…いなくなった」
耳許でこっそり囁かれ
…それの言葉の意味に半歩遅れて気が付いて
「え、あ、え、…っ!!」
「…大丈夫かな、俺」
顔を真っ赤にして焦る俺に、同じく頬を赤くして眉を下げるまーくんが何だか物騒な事を言ったのに、頭がいっぱいいっぱいで気が付く事が出来なかった