君はぼくの全て
第15章 補習 5
まーくんの悪戯に、必死に指を噛んで耐えるのもなかなか辛い
…だったらちゅーして欲しい
指噛んで耐えるより、まーくんのちゅーの方がいい
そしたら胸の悪戯も、おばさん達がいなくなるまで頑張って我慢するから
噛んでない方の手をまーくんの首に回し、そこに掴まるようにして少し頭を持ち上げる
「ちゅー…」
唇から指を外し、それだけを言ってまーくんを見つめれば
「もう…」
まーくんが困ったように言いながらも、ふわりと微笑んでくれて
「そんな可愛い事、しないで」
唇ではなくおでこにちゅー…
「ちょ…」
そうじゃなくて!と離れた唇を目で追おうとした時
その視界はまーくんのカッコいい顔に埋め尽くされた
「んっ、んー…!」
まーくんが自分の唇を覆い尽くすように大きな口を開けてかぶりつく
食べられちゃいそうな、まるで猛獣みたいなそれに胸がまたドキドキする
まーくんになら、食べられちゃってもいいなぁ
…だって、まーくんの身体に俺が入っちゃうなんて凄く究極の愛!って感じしない?