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君はぼくの全て

第8章 特別授業 2


その手触りが気持ち良くて

ついでにまーくんの寝顔も堪能出来て

いつの間にか髪を撫でる事に夢中で、まーくんが途中からタヌキ寝入りをしてるなんて

…気付くわけないから!




自分でも分かるくらいうっとりした顔で、声で「まーくん大好き」なんて自然に口に出してた

だから

「俺も、かず大好き」

なんていきなり身体が揺れたと同時に抱き締められちゃったら

いくら俺でも固まるんです、ハイ


しかもね、横並びから抱き締められてるから不自然な格好この上なくて

両手は身体にぴったりくっついたまま、まーくんの腕に覆われていて

柔らかいクッションの上のお尻しか自分の体重を支える術がないって……

期待と不安で心臓がバクバク音を立ててる

顔なんか、もう赤いどころか茹で上がったカニみたいに真っ赤だと思う

「かず」

まーくんは俺の首の辺りに顔を埋めて、鼻をすりすり

擽ったいのに止めて欲しくない

そして

時々首に掛かるまーくんの吐息に息を詰めた

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